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Kurumi

2021年入社 / 埼玉県出身 / “他社で断られたデザインを叶える”をモットーに「デザイン×コスト」を踏まえた最適な提案を得意とする。個人で動画制作を行うなどクリエイターとしての一面も。

不燃木材は本当に燃えない?特徴や白華現象などのデメリットを防ぐ「不燃突板」まで解説!

目次

近年の建築業界では「不燃木材(ふねんもくざい)」という言葉を耳にする機会が増えたと思います。

火災時でも燃えにくいこの木材のおかげで、これまで木材の使用が難しかった場所にも木の温もりある空間を取り入れられるようになりました。実際、レストランやホテルの内装、公共施設の壁や天井など、さまざまな建物で不燃木材が活躍しています。

一方で、不燃木材にはあまり知られていないデメリットも存在するんです。

今回は「そもそも不燃木材って何なのか?」から、どういう構造なのか?それから、メリット・デメリットまで詳しく解説していきます!

この記事でわかること
  • そもそも「不燃木材」って何?
  • 不燃木材は本当に燃えないの…?
  • 不燃木材のメリット・デメリットは?
  • デメリットを克服した「不燃突板」とは?
  • オネスト・アンド・パートナーズの不燃突板の特徴について

不燃木材とは?

不燃木材=「不燃性の薬剤」を注入した木材

色々な木材の経年変化の事例写真

不燃木材(ふねんもくざい)とは、その名の通り「燃えにくい木材」のことです。

一般的には、天然木の内部に特殊な「不燃薬剤」を含浸(がんしん)させる加工を施したもの(=不燃注入木材)を指します。

木材内部まで薬剤を行き渡らせることで、万一炎にさらされても炭化する速度を遅らせたり、燃焼の拡大を抑制したりする効果が得られます。つまり、「木材なのに燃えにくい性質」を持たせた建材を不燃木材といいます。

「安全性(内装制限)」と「デザイン性」の狭間で誕生した

不燃木材が登場した背景には、建築基準法の「内装制限」があります。

劇場や百貨店、飲食店など多数の人が利用する建物では、壁や天井に燃えにくい材料を使って火災拡大や有毒ガスの発生を防ぐことが義務付けられています。

そのため以前は、火を扱う店舗などでは安全面から木材の使用を避ける傾向がありました。しかしそういった内装であっても「木の温もりを取り入れたい」「ナチュラルなデザインを実現したい」という設計士・デザイナーのこだわりは多いです。

そこで不燃木材が開発されたことで、こうした防火制限のある場所でも安心して本物の木を内装に使えるようになったのです。

防火性能の“等級”について

「燃えにくい木材」という括りの中には、不燃ボード(不燃木材)の他にも「準不燃木材」や「難燃木材」など、防火性能によって等級が分かれていることを知っておきましょう。

国土交通省大臣が定める耐火基準は、不燃性の持続時間によって3等級に分類されています。

もちろん等級が高いほど火災のリスクを軽減できます。燃えにくい木材を選ぶ際には、定められている等級を確認しながら「どの等級を使用するか?」を検討するようにしましょう。

種類 不燃性能の継続時間
不燃ボード(不燃木材) 加熱開始後20分
準不燃木材 加熱開始後10分
難燃木材 加熱開始後5分

▲国土交通大臣が定める「不燃」の等級(レベル)

不燃木材はどこで利用されてる?

1:公共施設(図書館・庁舎など)

▲当社「不燃突板」の導入事例

駅舎や図書館、庁舎などの公共施設では、多くの人が同時に利用するため火災時の避難安全性が厳しく求められますよね。そこで役立つのが不燃木材です。

不燃材料認定を取得したパネルなら、壁や天井に木質感を取り込みながら内装制限をクリアできるので、冷たくなりがちな公共空間でも柔らかな雰囲気を実現できます。

木材の調湿作用で結露やカビの発生も抑えられ、長期使用に伴うメンテナンス性も向上。学校や病院の改修工事では、将来的な廃材削減を見据えた環境配慮型素材としても選ばれています。

2:商業施設・飲食店など

▲当社「不燃突板」の導入事例

レストラン、ホテル、百貨店といった商業施設では、来訪者に「居心地の良さ」と「高級感」を同時に届ける演出が欠かせません。

不燃木材を壁面やカウンターに採用すれば、本物の木目による温かみを与えつつ、防火地域や準防火地域でも安心して営業できます。

最近はフードコート天井ルーバーやブランドショップ什器など局所使いの事例も増加しています。特に厨房やバックヤードからの延焼経路を分断する目的で部分的に組み合わせるデザイントレンドもあり、消防検査をスムーズに通過できるのが魅力となっています。

不燃木材のメリットは?

メリット1:高い防火性能

不燃木材最大の魅力は、国土交通大臣認定を取得できるほどの高い防火性能です。

薬剤が細胞壁までぎゅっと浸み込んでいるので、炎に触れてもすぐに炭化層が出来て内部まで火が回りにくい構造になります。おかげで避難時間が稼げるうえ、煙や有毒ガスも少なく抑えられるから、人が集まる駅舎やホテルでも木を安心して使えるわけです。

メリット2:天然木の質感と調湿性

薬剤を注入しても中身は本物の木材だから、指でなぞれば年輪の凹凸が感じ取れ、光の角度で木目の表情が変わる。これがプリントシートと決定的に違うところです。

加えて木は室内の湿度を呼吸する素材なので、結露やカビを抑えて夏はさらっと冬はしっとりと快適な空気をつくってくれます。

さらに経年で色味が深まる味わい、そしてフィトンチッドの香りによるリラックス効果まで期待できるので、商業施設や医療福祉空間で「居心地がいい」と感じてもらいやすいです。

不燃木材のデメリット・注意点は?

そこまで安全なら木材部分は全部「不燃木材を使用すればいいじゃん」と思いますよね。そこでここからは不燃木材のデメリットについても解説していきます。

デメリット1:重量とコスト

不燃木材最大のデメリットといえば、やはり「重量」と「コスト」です。

薬剤をしっかり染み込ませると乾燥材より1.5倍ほど重くなり、荷上げや下地補強に余分な手間がかかります。結果として施工費や運搬費までじわじわ増えるので、総予算にも影響します。

さらに薬剤や加圧設備のコストが製品価格に上乗せされるため、材料単価自体も一般木材の数倍になるケースもあります。小面積なら吸収できても、店舗の全面張り替えなど大ロット案件ではかなりの負担となることは考慮する必要があります。

デメリット2:白華現象による美観低下

意外と知られていない落とし穴が“白華現象”です。

白華現象とは木材表面にリン酸塩系の不燃薬剤が湿気を吸って木表に染み出し、炭酸ガスと反応すると白い粉状の結晶が浮いてくる症状です。性能には影響ないものの、木目がチョークで曇ったように見えてしまうので、デザイン重視の店舗やホテルにはやや不向きです。

布で拭き取ったり、再塗装で隠したりする対処は可能ですが、手間とコストが掛かるうえ半年〜1年で再発することもありますし、湿度管理やクリア塗膜で抑制できても、完全に防ぐ術はなく「美観維持費」がランニングコストとして乗ってくる点は理解しておきましょう。

特に外気と触れやすい吹き抜け部やエントランスは要注意です。

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不燃注入木材とは? 不燃注入木材とは、天然木に特殊な不燃薬剤を注入することで、火災が発生し熱に晒される状況において高い防火性能を発揮する木材のことです。 このような「木材なのに燃えにくい」という特性を活かし、近年不燃注入木材は建築分野で幅広く使用されるようになりました。 例えば、高層ビルや公共

デメリット3:加工・デザイン制約

もうひとつは「加工・デザインの自由度」が限られるところ。

注入薬剤で不燃性能を担保しているため、メーカーはプレカット前提での発注を推奨しておるケースが多く、躯体誤差に合わせた微調整が難しいです。

「あと数センチ短く…」といった現場の要望に即応できず、余分な手間が発生するケースも多々。

さらに薬剤が浸透しにくい硬質広葉樹はラインナップに入らないことが多く、色や木目のバリエーションが限られる点もあります。結果として、意匠性を重視するほど“不燃木材では実現できない”という壁にぶつかりやすいです。

不燃木材のデメリットを解消した「不燃突板」とは?

「不燃突板(ふねんつきいた)」は、石膏ボードやケイ酸カルシウム板など国土交通大臣認定の不燃下地材の表面に、厚さ0.2mmの天然木突板を貼り合わせたパネル型建材です。

芯材が不燃なので、表面に本物の木を重ねても燃焼試験で最高等級を取得できるのがポイント。無垢材より反りや割れが出にくく寸法安定性が高い点も魅力です!

木目の美しさや手触り、香りはそのままに、防火地域や大型商業施設はもちろん、リノベ住宅のキッチンバックや階段壁にも気軽に使える“いいとこ取り”素材。既存下地へ直貼りできる薄型タイプもあり、内装デザイナーから現場監督まで「扱いやすい」と評判です。

「不燃木材」と「不燃ボード」の違いは何?

実は不燃木材というのは、その作り方によって「不燃木材」と「不燃ボード」の大きく2種類に分類されます。ここからは、それぞれの特徴について詳しくご紹介します。

不燃木材(不燃注入材)

不燃木材(不燃注入材)とは、木材に不燃処理剤を注入することで不燃性を高めた木材のことを指します。不燃木材は、不燃処理剤を木材の内部に浸透させることで、木材が炎にさらされた際に炭化速度を遅らせたり、熱の伝播を防ぐことで、その不燃効果を発揮するのです。

不燃ボード(練付不燃ボード)

不燃ボードとは、木材と不燃性のある物質を混ぜ合わせて作られ木材の総称です。不燃ボードは一般的に、ダイライトやケイカル板、タイカライトと呼ばれる不燃物質と木材を混ぜ、練り合わせて作られます。

不燃突板の「構造と防火メカニズム」

不燃突板の核心は“サンドイッチ状”になった「練付不燃構造」です。

火が当たると表面の極薄突板が素早く炭化して酸素供給を遮断し、温度を均一化。その後に天然木部分が燃えますが、最後には火山性ガラス質の複層板の不燃下地が結晶水を放出して吸熱し、温度上昇を大幅に遅らせます。

この三段階の熱遮断作用で延焼拡大を大幅に遅らせられるのが不燃突板のメカニズムというわけです。

これらの安全構造から、周囲の壁や構造体への熱損傷も少なく、消防検査をスムーズに通過できるため、大規模商業施設や地下街でも採用実績が増加しているわけです。

不燃突板の強みは「コスパ」と「高いデザイン性」の両立!

1:軽量でコストパフォーマンス◎

不燃木材は木自体に薬剤を大量含浸させるため密度が上がり、重量増と高コスト化は避けられません。

一方、不燃突板は「不燃下地+薄木」というシンプル構成なので質量は一般合板並み。現場搬入や壁面吊り施工も楽で、下地補強用の胴縁や金物を削減できます。

材料単価としてもイニシャルコストを大幅に圧縮できますし、規格サイズが豊富なのでカットロスが少なく、産業廃棄物処理費を含むランニングコストも低減します。軽量ゆえ地震時の落下リスクも小さく、耐震改修を伴うリノベ案件でもメリットが際立ちます。さらに軽さを活かし、天井ルーバーや可動間仕切りなど動くパーツでも使いやすいんです!

オネスト・アンド・パートナーズでは、「30種以上」の不燃突板を用意!

設計士・デザイナー様の“本当の”お悩みは「燃えない木材が欲しい」ではなく、「雰囲気にマッチした木材が欲しい」だと思っています。その上で“燃えない”を担保すべきです。

当社はただ不燃突板を取り扱っているだけでなく、ナラ、チーク、タモ、ウォールナットをはじめ「30種以上」の豊富な樹種をご用意しています。

店舗・飲食店などの商業施設はもちろん、オフィスや住宅など、内装にあわせた最適な天然木からお選びいただけますので、導入に困ったらぜひ一度ご相談ください!

2:「デザイン自由度」も高い!

突板は“木の化粧シート”とも呼ばれるほど薄く柔軟性があるため、樹種・色調・木目方向を思いのままに選べます。

例えば曲面用V溝スリット加工やレーザー刻印、オイル・艶消し・メタリック着色など仕上げも自由自在。現場での切断・ビス留めや部分貼り替えも不燃性能に影響しないので、施工後のメンテナンスやリフレッシュ工事も簡単です。この辺りが不燃木材ではどうしても実現できなかった、不燃突板の強みです!

長さ・幅・グラデーションなど「こだわりオーダー」も承ります!

特に不燃木材は「生産ロット」の兼ね合いで、細かなオーダーが難しいもの。

あと数ミリだけ長くしたい…
木目や節(ふし)は残したい…
同じ樹種で、グラデーションをもう10色…

これらは当社がこれまで実際に、設計士・デザイナーの方からご相談を受けたお悩みです。

オネスト・アンド・パートナーズでは、これら設計士の皆様の「こだわりオーダー」まで柔軟に対応します。「他社に断られたデザイン」もぜひご相談ください!

どんな建物に使用されているの?

不燃ボード(ナチュラルボード)は、「木」本来の美しさや温かみも兼ね備えているため、多くの商業建築、公共建築で使用されています。例えば、ホテルの客室やカフェ、オフィスやレストランの壁や天井に不燃木材を使用することで、温かみがあり、更に高級感がある落ち着いた雰囲気を演出することも可能です。

様々なニーズに対応することができ、デザイン性にも優れた商品として注目を集めています。

不燃突板を選ぶ際のポイントは?(性能・樹種など)

不燃ボードを選ぶ際には、以下3つのポイントを意識しながら選ぶようにしましょう。

  • 防火性能の等級を確認する
  • 適材適所にあわせた樹種を選ぶ
  • 内装の雰囲気にあわせた樹種を選ぶ

防火性能の等級を確認する

「燃えにくい木材」という括りの中には、不燃ボード(不燃木材)の他にも「準不燃木材」や「難燃木材」など、防火性能によって等級が分かれていることを知っておきましょう。

もちろん等級が高いほど火災のリスクを軽減できます。燃えにくい木材を選ぶ際には、定められている等級を確認しながら「どの等級を使用するか?」を検討するようにしましょう。

種類 不燃性能の継続時間
不燃木材 加熱開始後20分
準不燃木材 加熱開始後10分
難燃木材 加熱開始後5分

当社の不燃突板は「不燃木材」等級を取得しています

適材適所にあわせた樹種を選ぶ

一様に「不燃ボード」といっても、採用箇所に応じて、最適な樹種を選択することが重要です。例えば、オフィスビルや商業施設の「壁材」として不燃ボードを用いる場合であれば、燃えにくさはもちろん、その空間を彩る「デザイン性」を考慮する必要がありますよね。

このように、防火性能とあわせて「その箇所には、どの木材の特徴を活かすべきか?」を考慮して樹種を選択するのが大切というわけなのです。

天井で採用すべき不燃ボードの特徴については、ぜひ下記記事もあわせてご覧ください!

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住宅建材における「不燃」とは? 住宅建材における「不燃」とは、火災発生時に火が燃え広がりにくく、延焼を防ぐことができる性能を指しており、いわゆる燃焼しにくい建材のことををまとめて「不燃材」と呼んでいます。 万一ご住宅で火災が発生した場合、家族やペット、貴重品など、大切なものを失ってしまわないため

内装の雰囲気にあわせた樹種を選ぶ

採用する箇所に応じて樹種を選ぶことも大切ですが、やはり「内装の雰囲気」にあわせた樹種を選ぶことは欠かせませんね。

不燃ボード(ナチュラルボード)は、豊富な樹種に加え、さまざまな色、艶、サイズで制作できる上、樹種ごとに表情も様々です。例えば、高級感を出したい場合には、ウォールナットやチークなどの樹種やナチュラルな雰囲気を出したい場合には、ナララスティック(節有)などカジュアルな雰囲気のある樹種がお勧めです。

不燃突板の「ご注文〜納品」までの流れ

①:天然木の厳選

職人の目と知識を活かして、世界各地から集められた天然木から「突板加工に最適な木材」を選定。

その後、加工しやすく煮詰めた木材を薄くスライスします。

②:突板の選定

ご要望いただいたレイアウト・デザインに合う最適な突板を選定します。

③:突板の張り合わせ

選定した突板を不燃ボードに張り合わせます。

ズレが発生しないよう、張り合わせはすべて「職人の手作業」で実施。

④:加圧密着

張り合わせた突板を、専用のプレスマシンで加圧密着します。

⑤:バリ取り及び、品質検査

張り合わせた突板をカットし、残ったバリを撤去します。

あわせて品質チェックを実施。不良や目割れがないかを入念に検査します。

⑥:研磨・塗装・検品・梱包・納品

木工職人による塗装・研磨を経て、納品となります。数量にもよりますが、ご注文からおよそ3週間程度でご納品となります!

不燃突板に関するよくある質問

Q:飲食店やキッチンなど「火を扱う箇所」でも大丈夫ですか?

A:国土交通省からの不燃認定を取得しているため、火を扱う場所への採用もご検討いただけます。

設計予定の内装における「内装制限(耐火等級)」についても、お気軽にご相談ください。

Q:実際のサンプルは見れますか?

A:はい、可能です。まずはサンプル請求(無料)から、ご希望の樹種をご選択ください。

Q:白華現象は起こりますか?

A:当社の不燃突板は、不燃材に天然木突板を練付した「内装用不燃ボード」ですので、白華現象は発生しません。

Q:塗装の種類は何がありますか?

A:ウレタン樹脂塗装、(クリア塗装、着色塗装)などをお選びいただけます。

塗装についてもお気軽にご相談ください。

不燃でご使用の場合は表面に必ずウレタン樹脂塗装が必要となります。

Q:色ムラはありますか?

A:天然木ゆえに基材の色ムラ等はございます。

色ムラ少なめをご希望の場合はご注文前に相談ください。

Q:「節あり or なし」は選べますか?

樹種にもよりますが、ご選択いただけます。

Q:「不燃突板(ナチュラルボード)」って何?

A:弊社のナチュラルボードはパネル材で、ダイライトに突板を練りつけた商品となります。(合板のご用意もございます。)

Q:不燃突板の施工方法は?

A:接着剤と両面テープの併用をお願いしております。

天井面は必要であれば、フィニッシュネイル・ピンネイルをご使用ください。

Q:外部で使用できますか?

A:ご使用いただけません。外部・浴室・軒天・その他水廻り(湿気や水分を要する部位)での使用はしないでください。

内装制限がある中で“天然木材”を使うには

そもそも商業施設などの多くの人が利用する公共空間や、店舗の共用部では、建築基準法によって内装制限が設けられている場所では、原則として可燃性の材料である木材をそのまま壁・天井に使用することができません。

これは火災時の延焼を防ぎ、避難経路を確保するためです。

しかしそういった内装であっても「木の温もりを取り入れたい」「ナチュラルなデザインを実現したい」という設計士・デザイナーのこだわりは多いと思います。実際に当社でもこれまでたくさんの声を聞いてきました。

なぜ木材が使えない場所があるのか

建築基準法では、建物の用途や規模、高さなどによって、内装に使用できる材料に制限を設けています。

特に、火災発生時に避難に時間がかかる可能性のある空間や、火災が拡大しやすい構造の建物では、壁や天井の仕上げ材に「不燃材料」「準不燃材料」「難燃材料」といった、燃えにくい、あるいは燃えても煙や有毒ガスを発生しにくい材料を使用することが義務付けられています(内装制限)。

残念ながら天然木材のままでは、上記の認定材料には該当しないため、内装制限のかかる空間では使用範囲が限られてしまうのです。

当社の不燃突板は、「天然木の風合い」そのままに“不燃”を実現!

オネスト・アン・ドパートナーズが販売する不燃突板。上から「表面保護塗装」「天然木突板(約0.2mm)」「火山性ガラス質複層板」「特殊紙」の4層構造で形成される。天然木突板によって天然木のオシャレさを保ったまま「不燃材」基準に合格。

当社の不燃突板(ナチュラルボード)は、火山性ガラス質複層板に天然木突板を練付した「内装用不燃ボード」です。およそ0.2mmの天然木を貼り合わせることで、木材本来の「美しさ・肌触り」をそのまま残した不燃内装材を実現しました。

物販店・飲食店の壁をはじめ、キッチン天井やカウンターなどの“内装制限がある箇所”にも採用いただけます。

雰囲気に合ったおしゃれな内装木材はもちろん、木材ならではのデメリットも最大限に抑えた内装材をご提供していますので、ぜひ一度ご相談ください!

当社の手がける「不燃突板」については、こちのページをご覧ください。

関連ページ:『当社の不燃突板について|株式会社オネスト・アンド・パートナーズ

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2021年入社 / 埼玉県出身 / “他社で断られたデザインを叶える”をモットーに「デザイン×コスト」を踏まえた最適な提案を得意とする。個人で動画制作を行うなどクリエイターとしての一面も。

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