2024.12.20
【事例あり】北欧スタイル内装とは?“冷たい内装”を避ける設計デザインまで解説!
北欧スタイルの内装デザインとは?
北欧スタイル(ノスタルディックデザイン)とは、スウェーデン、ノルウェーなどの「ヨーロッパ北部に位置するスタイル」を彷彿とさせる、白を基調とした明るい内装デザインです。
ホテルライクスタイルのようなスタイリッシュなデザインでありながら、木材が持つ「冷たさ+温かみ」の双方を室内全体で彩るデザインとして、昨今ではオフィスなどにも採用されるようになりました。
本記事では北欧スタイルの内装デザインについて詳しく解説していきます!
北欧スタイル=“温かみ”のある白い空間
まず北欧スタイル一番の特徴といえば、白を基調としつつも、明るく、温かみのある内装であること。
白は部屋に採用するだけで明るくなると思われがちですが、実際のところ“真っ白なだけの空間”というのは、どこか部屋が冷たく見えてしまいます。というのも「白色」は光を反射する力が強いため、眩しさを感じやすい上に無機質なため、肉体的・精神的に疲れを感じやすい色でもあります。
北欧スタイルというのは、そんな白基調の内装でありつつも「明るさ・温かみ」をかね備えた内装デザインというわけです。
では北欧スタイルの内装デザイン(白基調の明るい内装)にするにはどうすればいいのでしょうか?当社の推奨は「太陽光(自然光)を活かすレイアウト」にすることです。
太陽光には暖色系の光があるため、蛍光灯などの照明よりも明るく、温かみが生まれます。そのため、たとえば太陽光をとり込む「大きな窓」を設置したり、オフィスや会議室であれば「ガラス扉」などで光を透過させるレイアウトもおしゃれで温かい空間を生みだせます。
また床や天井には、温かい光を反射しやすい「木材」を使用することで、清潔感あふれるナチュラルな内装に仕上がります!
【デザイナー厳選】北欧スタイルに最適な木材は?
「温かみの演出には木材も大切!」と先述しましたが、木材選びは、
・仕上げ方法の選定…(ウレタン塗装、クリア塗装、着色塗装 など)
と、建材を選ぶだけで膨大な情報量があって気が遠くなるもの…。
そこで当社では、北欧スタイルの内装デザインには「ナラ(木材) × ピールホワイト(塗装)」を最適解としてご提案しています。ここからはその理由を詳しく解説していきます!
北欧スタイル内装には「ナラ × ピールホワイト」を!
▲「ピールホワイト塗装」仕上げのナラ材
まずは「ナラ材」の特徴について。
一般的な木材では、北欧スタイルのような「真っ白に染める塗装」を行うと、木材そのものの良さ(木目・色合い)が薄れてしまいがち。
その点ナラは、耐久性はもちろん、くっきり美しい木目が特徴的な木材であるため、たとえ内装全体が白で統一されていても「ここは木材が使われている!」と気づきやすい、つまり“木材の風合い”が残りやすいのが、ナラを推奨する最大のポイントです。
またピールホワイトは「ウレタン塗装(白染色)」の一種なため、湿度・温度変化による木材の変形や、定期的なメンテナンスの手間も省けます。
そのためオフィスなどで利用する木材の塗装方法として、最適とされているわけです!
当社の「北欧スタイル」導入事例
USEN-NEXT HOLDINGS
内装材だからこそ「不燃性・耐火性」も重要!
内装をおしゃれにしたいのはもちろんですが、オフィスや会議室などの公共スペースで得に気をつけたいのが火災のリスク。実際に『木材を使って自然な風合いにしたいけど、防火性が…』と、導入を心配される方も多くいらっしゃいます。
当社では、公共スペースにおける火事のリスクを最大限に抑えた「※不燃木材」を多く取り揃えています。
不燃木材:難燃木材、準不燃木材以上の耐火性を発揮する木材のこと
雰囲気に合ったおしゃれな内装木材はもちろん、木材ならではのデメリットも最大限に抑えた内装材をご提供していますので、ぜひ一度ご相談ください!
「不燃木材(不燃ボード)の特徴・凄さ」については、下記記事で詳しく解説しています!
不燃ボード(不燃木材)とは?特徴から選ぶ際のポイントまで徹底解説!
不燃ボード(不燃木材)って何? 不燃ボード(不燃木材)とは、その名の通り「燃えにくい木材」のことを指し、近年では火災が起きにくい優れた木材として様々な建物に利用されています。 例えば、これまでは飲食店などの火を扱う店舗などでは、「内装制限」によって火災の可能性があるとして木材を使用するのを避ける傾向にありましたが、不燃ボードの登場により、多くの建物で安心して木材を使用することが可能となりました。 建築基準法における「内装制限」とは、規模の大きな建築物や不特定多数が利用する建築物などにおいて、壁・天井に燃えにくい材料を使用することで火災の拡大や煙の発生を遅らせ、利用者を安全に避難させるために設けらています。 実際に不燃ボードを用いた施工事例について知りたい方は、ぜひ下記記事もあわせてご覧ください! 関連記事:『不燃ボードを用いた施工事例をご紹介!ナチュラルボードを使用したおすすめデザインは?』 「不燃木材」と「不燃ボード」の違いは何? 実は不燃木材というのは、その作り方によって「不燃木材」と「不燃ボード」の大きく2種類に分類されます。ここからは、それぞれの特徴について詳しくご紹介します。 不燃木材(不燃注入材) 不燃木材(不燃注入材)とは、木材に不燃処理剤を注入することで不燃性を高めた木材のことを指します。不燃木材は、不燃処理剤を木材の内部に浸透させることで、木材が炎にさらされた際に炭化速度を遅らせたり、熱の伝播を防ぐことで、その不燃効果を発揮するのです。 不燃ボード(練付不燃ボード) 不燃ボードとは、木材と不燃性のある物質を混ぜ合わせて作られ木材の総称です。不燃ボードは一般的に、ダイライトやケイカル板、タイカライトと呼ばれる不燃物質と木材を混ぜ、練り合わせて作られます。 本記事では、内装制限の規定が及ぶ範囲においても安心して天然木を建物に取り入れることの出来る、天然木練付不燃ボード(ナチュラルボード)についてご紹介していきます。 どんな建物に使用されているの? 不燃ボード(ナチュラルボード)は、「木」本来の美しさや温かみも兼ね備えているため、多くの商業建築、公共建築で使用されています。例えば、ホテルの客室やカフェ、オフィスやレストランの壁や天井に不燃木材を使用することで、温かみがあり、更に高級感がある落ち着いた雰囲気を演出することも可能です。 様々なニーズに対応することができ、デザイン性にも優れた商品として注目を集めております。 不燃ボードを選ぶ際のポイントとは? 不燃ボードを選ぶ際には、以下3つのポイントを意識しながら選ぶようにしましょう。 防火性能の等級を確認する 適材適所にあわせた樹種を選ぶ 内装の雰囲気にあわせた樹種を選ぶ 防火性能の等級を確認する 「燃えにくい木材」という括りの中には、不燃ボード(不燃木材)の他にも「準不燃木材」や「難燃木材」など、防火性能によって等級が分かれていることを知っておきましょう。 もちろん等級が高いほど火災のリスクを軽減できます。燃えにくい木材を選ぶ際には、定められている等級を確認しながら「どの等級を使用するか?」を検討するようにしましょう。 種類 不燃性能の継続時間 不燃ボード(不燃木材) 加熱開始後20分 準不燃木材 加熱開始後10分 難燃木材 加熱開始後5分 適材適所にあわせた樹種を選ぶ 一様に「不燃ボード」といっても、採用箇所に応じて、最適な樹種を選択することが重要です。例えば、オフィスビルや商業施設の「壁材」として不燃ボードを用いる場合であれば、燃えにくさはもちろん、その空間を彩る「デザイン性」を考慮する必要がありますよね。 このように、防火性能とあわせて「その箇所には、どの木材の特徴を活かすべきか?」を考慮して樹種を選択するのが大切というわけなのです。 天井で採用すべき不燃ボードの特徴については、ぜひ下記記事もあわせてご覧ください! 関連記事:『天井には”不燃木”がおすすめ!不燃天井の重要性から具体的な事例をご紹介!』 内装の雰囲気にあわせた樹種を選ぶ 採用する箇所に応じて樹種を選ぶことも大切ですが、やはり「内装の雰囲気」にあわせた樹種を選ぶことは欠かせませんね。 不燃ボード(ナチュラルボード)は、豊富な樹種に加え、さまざまな色、艶、サイズで制作できる上、樹種ごとに表情も様々です。例えば、高級感を出したい場合には、ウォールナットやチークなどの樹種やナチュラルな雰囲気を出したい場合には、ナララスティック(節有)などカジュアルな雰囲気のある樹種がお勧めです。 当社でお取り扱いしている不燃ボード一覧については、下記ページをご覧ください! 関連ページ:『内装用不燃ボード一覧|株式会社オネスト・アンド・パートナーズ』 雰囲気にあわせた「木材選び」をトータルサポート 建物の内装に不燃木材を使用することで、美しさと安全性を両立することが可能となりました。不燃木材を選ぶ際には、使用する場所や用途、建物の雰囲気などを考慮し、内装にあわせた材質を選ぶことが大切です。 弊社では、お客様のご要望やご予算に合わせて最適な不燃木材をご提案いたします。また、デザイン面においても、お客様のイメージに沿った木材をセレクトすることで、建物の雰囲気を一層引き立てることができます。 建物の雰囲気に合わせた不燃木材選びなら、ぜひ一度ご相談ください。 >>内装用不燃木材に関するお問い合わせ・無料相談はこちらから
この記事を書いた人
Kurumi
2021年入社 / 埼玉県出身 / “他社で断られたデザインを叶える”をモットーに「デザイン×コスト」を踏まえた最適な提案を得意とする。個人で動画制作を行うなどクリエイターとしての一面も。