【悩み別で紹介!】無垢フローリングにおすすめの樹種を無垢床のプロが教えます!

新築やリフォームを考え始めると、「カフェみたいにおしゃれな空間にしたい」「子どもが素足で気持ちよく過ごせる床がいい」など理想のイメージが膨らみますよね。
しかしいざ「フローリング木材 おすすめ」と検索すると、色々な木材がオススメされていて「一体何が正解なんだろう?」と感じる方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、私たち木材のプロの視点から、あなたの悩みから「最適な無垢フローリングの選び方」をご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください!
- 無垢フローリングはどう選べばいい?
- おしゃれ重視の無垢材は?
- 機能性重視の無垢材は?
- コスパ重視の無垢材は?
この記事を書いた人

Kurumi
2021年入社 / 埼玉県出身 / “他社で断られたデザインを叶える”をモットーに「デザイン×コスト」を踏まえた最適な提案を得意とする。個人で動画制作を行うなどクリエイターとしての一面も。
まずは診断!あなたのフローリング選びの“悩み”はどれ?
無垢フローリング選びで迷うポイントは人それぞれですが、大きく3つのタイプに分かれます。あなたが一番解決したい悩みは、次のうちどれに近いですか?
- 【デザインの悩み】カフェのような「おしゃれな空間」にしたい
- 【機能性の悩み】 ペットや子どもによる「傷・汚れ、手入れ」が気になる
- 【予算の悩み】 無垢材は使いたいけど、コストは抑えたい
ここからはそれぞれの悩みに対する無垢フローリング(樹種)の選び方と、当社の推奨木材をご紹介します!
【デザインの悩み】おしゃれな空間にしたい場合
①:温かみのある空間にしたいなら「ナラ・オーク」
フローリング選びで迷ったら、まず候補に挙がるのが「ナラ・オーク」です。
ナラやオークは「床材の王様」とも呼ばれるほど世界中で人気が高く、どんなインテリアにも調和する万能性があります。
明るいベージュ系の色合いと、”虎斑(とらふ)”と呼ばれる虎の模様のような力強い木目が特徴で、空間全体をナチュラルで温かい雰囲気にしてくれます。
特にシンプルで自然な素材感を大切にする北欧風のインテリアとの相性は抜群です!
②:高級感を演出するなら「ウォールナット」
空間全体をグッと引き締め、シックで格調高い雰囲気を演出したいなら「ウォールナット」が最適です。
チーク、マホガニーと並び「世界三大銘木」の一つに数えられる高級木材で、その深いチョコレートブラウンの色合いは、他の樹種にはない重厚感があります。
価格はやや高価ですが、本物のウォールナットが持つ唯一無二の風合いが、リビング全体をまるでスイートルームのような特別な空間へと変えてくれます!
③:明るい空間にしたいなら「クルミ・カバザクラ」
クルミやカバザクラは無垢フローリングの中でも明るい印象を与える木材として人気があります。
淡い茶色からややグレーがかった優しい色合いのクルミは経年変化も穏やかで、部屋全体を明るくやさしい印象に仕上げます。
カバザクラも淡いピンクや黄色みを帯びた明るい色調が特徴で、清潔感や柔らかさを感じさせます。木目が緻密で均一なため、上品ですっきりとした空間に仕上がります。
どんなインテリアにも馴染みやすい万能な樹種ですが、特に北欧スタイルやナチュラルモダンなテイストと相性抜群です。
おしゃれな空間づくりのヒントは、私たちの身近な店舗にあったりします。
特にカフェなどの飲食店では、テーブルなどに無垢板が利用されることが多いため、その色合いに合わせてフローリング材が選定されているケースも多くあります。
つまり「床だけ」に焦点を当てて決めるのではなく、これから置きたい家具やレイアウトなど、部屋全体のデザインバランスを考えて無垢材を選定することが大切なのです。
お気に入りのカフェに行ったら“内装デザイン”にも目を向けてみてはいかがでしょうか。カフェスタイル内装についてはこちらの記事にもまとめていますので、ぜひ参考にしてみてください!

カフェスタイルは“明るさ”が命!おしゃれな内装デザインのコツを解説!
カフェスタイルの内装デザインとは? カフェスタイルの内装とは、カフェのような“くつろぎの場”をベースにしつつ、木材の色味を活かして内装全体を明るく彩るオフィスデザインです。 高級感重視の「ホテルライクスタイル」とは異なり、高級感を残すのはもちろん、くつろいでも良し、談話しても良し、食事をして
【機能性の悩み】傷や汚れ、メンテナンスが心配
無垢フローリングの魅力は十分にわかっていても、日々のお手入れや肌触りは気になりますよね。
特にペットや小さなお子さんがいるご家庭ではなおさらだと思います。ここでは「機能性」に関するお悩みをベースに、おすすめの無垢床をご紹介します!
①:小さなお子様がいるなら「ボルドーパイン(マツ)」
小さなお子さんがいるご家庭では、見た目や傷つきにくさはもちろん「素足で過ごす時間の心地よさ」といった点が気になりますよね。小さなお子様がいらっしゃるご自宅向けに、当社が推奨しているのが「ボルドーパイン(マツ)」の無垢フローリングです。
パインに代表される「針葉樹」は広葉樹に比べて柔らかく木の中にたくさんの空気を含んでいるため断熱性が高く、冬でも足元がヒヤッとしにくい。
夏場は湿気を吸ってくれるので、素足で歩いてもベタつかず、サラサラとした心地よさが続きます!
子どもたちが裸足で元気に走り回る。そんな光景を思い描くなら、ボルドーパイン(マツ)などの針葉樹のフローリングを推奨しています。

広葉樹・針葉樹の違いは?内装材としてオススメの樹種まで詳しくご紹介!
木材について「針葉樹」と「広葉樹」という違いを耳にしたことはないでしょうか? 「聞いたことはあるけど、何が違うのかがわからない」「よく目にするあの木はどっちに分類されるの?」など疑問に思う方も多いと思います。 実は針葉樹・広葉樹が違うと「木材としての性質(肌触りや耐久性)」も大きく変わってくるん
ハイハイする赤ちゃんや、アレルギーが気になるお子さんのために、フローリングの安全性に配慮したいという方も多くいらっしゃると思います。
そこで当社が推奨している仕上げ塗装は植物由来の成分から作られる「オイル塗装」です。
一般的なウレタン塗装などの仕上げの中には、若干ではありますがシックハウス症候群の原因となるVOC(揮発性有機化合物)を含むものもありますが、オイル塗装は「天然由来の樹脂オイル」が主成分なため、シックハウスなどの心配も非常に少ないです。
また木材本来の質感や手触りを楽しめますし、木の呼吸を妨げないため、木が持つ調湿作用なども期待できます。
仕上げ塗装についてはこちらの記事で詳しく解説していますので、あわせてご覧ください!

“無塗装”は原則NG!内装木材の仕上げ塗装・デザイン塗装の役割を徹底解説
「オイル仕上げとウレタンって何が違うの?」「UV塗装って聞くけど、結局何が良いの?」など内装設計で木材を使う際、仕上げ塗装に関する用語を耳にするタイミングがあるかと思いますが…、実際にこれらの違いをクライアントにうまく説明できる内装デザイナー様は少ない気がしてます。 そこで本記事では、設計士・内装
②:ペットのいるご家庭なら「ナラ・メープル」

ペットの爪によるひっかき傷を防ぐには「硬い木材」がおすすめです。
中でもナラ(オーク)やメープルは、硬い木材でありながら肌触りが良く、無垢フローリングとしても非常に人気が高いです。
一般的に木材は密度が高い「広葉樹」の方が針葉樹よりも硬くて傷つきにくい性質があります。そのためペットと一緒に暮らすのであれば、広葉樹の無垢床をひとつ基準に選ぶことをおすすめしています。

結論から言うと、ペットを飼っているご家庭でも無垢フローリングの使用は問題ありませんし、実際にペットを飼われている多くの方に無垢フローリングの木材を楽しんでいただいています。
もちろん、ペットの爪が床に傷を付ける可能性などは多少あるとはいえ、気になる箇所にはマットや絨毯を使用したり、ペットの水分や尿による床への影響を避けることで、無垢フローリングを長持ちさせられます。
また犬や猫のひっかき傷程度であれば、むしろ無垢床は補修によってキズを修復できますので、安心して導入いただけます。
無垢フローリングの補修方法については、こちらの記事で詳しく解説しています!
温かみのある木材フローリング、素敵ですよね。 新築やリフォームで「ぜひ取り入れたい」と思うものの、もし傷がついてしまったら…と、一歩踏み出せずにいませんか?
実はフローリング傷のほとんどは簡単に補修ができますので、過度に傷を心配する必要はありません。
そこで本記事では、フローリングの傷をどう判断
フローリング傷は心配なし!キズやへこみの補修方法を木材プロが解説!
【予算の悩み】無垢床がいいけど、コストは抑えたい
「無垢フローリングは魅力的だけど、やっぱり予算が…」と感じる方も多いと思います。
実は無垢フローリングは選び方や使い方を工夫することで、コストを抑えながら取り入れられるコツがあります。詳しく見ていきましょう!
①:「節(ふし)あり」グレードを選ぶ!
▲ナラCD(無塗装・無垢フローリング)
実は無垢フローリングは同じ樹種であっても「グレード(等級)」があり、それによって価格が大きく変わります。
節(ふし)や色ムラがほとんどないグレードは、一本の丸太から取れる量も限られるため最も高価です。逆に節や色の濃淡が豊かな「ラスティックグレード」と呼ばれる床材は、比較的安価になります。
「節=欠点」と考える方もいるかもしれませんが、近年はむしろそのラフな風合いが「木の表情が豊かでおしゃれ」だと人気を集めています。最高級グレードを選ぶのではなく、よりナチュラルな「節ありグレード」を検討してみてはいかがでしょうか。
②:無垢・複合フローリングを使い分ける!
そもそもすべての部屋を無垢床にする必要はありません。
家族が集まるLDK(リビング・ダイニング・キッチン)や、来客の目に触れる場所だけを無垢材にし、寝室や子ども部屋は高品質な複合フローリングにするといった「適材適所」の考え方も大切です。
複合フローリングとは、合板などの基材の表面に薄くスライスした天然木を貼り付けた床材で、近年の製品は技術が向上し、見た目では“無垢材と見分けがつかないほど自然な風合い”のものも増えています。
こだわりたい場所にはコストをかけ、そうでない場所は賢くコストを抑えることも大切です!
まとめ:理想の空間にあわせた“無垢材選び”が大切!
本記事では、無垢フローリングにおける樹種の選び方を「お客様からよくいただく悩み」を焦点に当ててご紹介しました。
フローリング選びで本当に大切なのは木材のリストを眺めることではなく、あなた自身の「悩み」や「理想」と真剣に向き合うこと。本記事を通じて漠然としていたイメージが、少しでも具体的な方向性へと変わっていれば幸いです。
- デザインの悩み: 理想のイメージから逆算して樹種を選ぶ
- 機能性の悩み: ライフスタイルに合わせて木材と塗装を組み合わせる
- 予算の悩み: プロの知識を活用してコストと理想を両立させる
当社は設計士・内装デザイナーをはじめ、施主様の想いの詰まった設計図と真摯に向き合い、技術と豊富な樹種を活かしたアプローチで「どうやったらご希望の内装を実現できるか?」を一緒に考えます。
「できない」から逃げない、オネスト・アンド・パートナーズの木材提案力で、お客様にとって最適な天然木フローリングをご提案いたします。
この記事を書いた人

Kurumi
2021年入社 / 埼玉県出身 / “他社で断られたデザインを叶える”をモットーに「デザイン×コスト」を踏まえた最適な提案を得意とする。個人で動画制作を行うなどクリエイターとしての一面も。