【設計士必見!】店舗フローリングはこう選ぶ!デザイン事例で見る無垢床向け樹種をプロが紹介!
商業施設や小売店、カフェ、オフィスから個人宅まで。
設計士・内装デザイナーの方であれば、常にクライアントからの『とびきりおしゃれな内装で!』を叶えるため、日々頭を悩ませているのではないでしょうか。
たとえ同じような施設であっても「モダンにしたい」「爽やかにしたい」など、クライアントの数だけ要望があります。
実はおしゃれな内装を叶えるためには、まず“床材選び”が重要になってくることをご存知でしょうか。
本記事では、おしゃれな内装を叶える「天然木フローリングの選び方」について、木材のプロである私たちの知見を踏まえて詳しくご紹介していきます!
- なぜ店舗デザインで「床材選び」が重要?
- 印象別(高級感・明るさ・ナチュラル・和モダン)のおすすめ樹種
- 弊社の納入事例と樹種選びのヒント
- 無垢床をおしゃれに仕上げるコツ!
デザイン性、機能性、予算などなど…「悩みベース」での無垢フローリングの選び方が知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
【悩み別で紹介!】無垢フローリングにおすすめの樹種を無垢床のプロが教えます!
新築やリフォームを考え始めると、「カフェみたいにおしゃれな空間にしたい」「子どもが素足で気持ちよく過ごせる床がいい」など理想のイメージが膨らみますよね。 しかしいざ「フローリング木材 おすすめ」と検索すると、色々な木材がオススメされていて「一体何が正解なんだろう?」と感じる方も多いのではないでしょ
この記事を書いた人
Kurumi
2021年入社 / 埼玉県出身 / “他社で断られたデザインを叶える”をモットーに「デザイン×コスト」を踏まえた最適な提案を得意とする。個人で動画制作を行うなどクリエイターとしての一面も。
【空間づくりの基本】内装の印象は「床」で決まる!

設計士の方であれば「内装の印象はフローリングで決まる」という言葉を耳にしたことがあるのではないでしょうか?
もちろん家具やインテリアも印象をガラッと変える要素ではありますが「インテリアを決めてから、内装の雰囲気を決める」ということはありませんよね。
まず初めに「誰が利用するのか」「どんなデザインにしたいか」といった前提条件を踏まえたうえでコンセプトを設計していくことが重要となります。
その中でも、最も視界に入り、かつ人の荷重がかかる箇所である『床のデザイン』は空間全体の印象を左右しやすいポイントです。その為床材から検討を進めることが合理的なケースも少なくありません。
空間構成に迷った際は先に「床材」を決めることで、その後のデザインイメージが決まりやすくなるとも言えますね。
与えたい印象で探す!フローリングにおすすめの樹種は?
「この樹種は硬くて傷つきにくい」「こちらは油分が多くて腐りにくい」など、
天然木フローリングの機能はたくさんありますが、床材選びにおいてはその空間に“どのような印象を持たせたいか”という点です。樹種ごとの色味や木目、質感などの特徴を把握することで、ブランドイメージに合ったフローリング材を的確に選べます!
【高級感を重視】一目で“格”を感じさせたい場合
推奨木材:ウォールナット/チーク
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高級アパレル店、ホテルラウンジなどの空間では、一目で「格」を感じさせる床が求められます。
ウォールナットは世界三大銘木の一つで、深い焦げ茶色と豊かな木目が持ち味で、モダンにもクラシックにも調和します。
チークは東南アジア原産の高級木材で、赤みを帯びた濃褐色としっとりした質感が魅力です。天然の油分を多く含み密度が高いため、艶やかで重厚な仕上がりに。
船舶甲板にも使われてきた歴史があり、湿度の高い日本でも狂いが少ない点が天然木の床材として選ばれる理由になっています!
- 高級アパレル店
- 紳士服店
- ホテルラウンジ
- 高級車ショールーム など
【清潔感を重視】明るさ・清潔さを大切にしたい場合
推奨木材:ナラ/カバザクラなどの広葉樹
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商品を明るく見せたい小売店、清潔感を重視するクリニック、北欧テイストのカフェなど。
空間を広く開放的に見せたいときは、明るい色調の広葉樹が向いています。
ナラ(オーク)は明るい黄褐色で、虎斑(とらふ)と呼ばれる美しい杢が特徴です。ナチュラルで親しみやすく、北欧風やカジュアルな空間にぴったり。
施工直後は明るい色味ですが、数年かけて飴色に深まっていく経年変化も楽しめます。
カバザクラ(バーチ)は淡い黄色の色味で、部屋を明るく清潔に見せます。木目はきめ細かく均一で上品な印象を与えるため、小規模な店舗でも高級感を損ないません。
店舗のトーンに合わせてグレードを選び分けられるのも強みですね!
- 北欧テイストの小売店
- 喫茶店(カフェ)
- 病院・クリニック
- 図書館/科学館など「広々とした空間」のデザイン など
【ナチュラルさ重視】温かみのある空間にしたい場合
推奨木材:パインなどの針葉樹

カフェ、ナチュラル系雑貨店、素足で過ごす空間。
「カントリー調」「温もりのある」といったキーワードが出てきたら、針葉樹が候補に上がります。
特にボルドーパインは柔らかく温かみのある淡い色調が特徴で、触れたときにほんのり暖かさを感じるのは針葉樹ならではの質感です。
また経年変化によって深みのある飴色に変化しアンティーク調の雰囲気を醸す点も人気の理由です!
ただし柔らかい樹種のため、土足利用では傷がつきやすい点に注意が必要です。小規模カフェや靴を脱ぐ空間での採用が理想ですね!
- オフィスの一室
- お子様連れを想定した「商業施設エリア」
- カントリー調のカフェ など
写真で見る!無垢床を採用したデザイン事例
印象ごとに、どんな樹種のフローリングが最適かはイメージいただけたでしょうか?
ここからは弊社がこれまでに納入した商業施設の事例から、樹種選びのヒントをご紹介します!
ALPHA BETA COFFEE CLUB|ナラ150幅CDでナチュラルな印象に!

▶ ALPHA BETA COFFEE CLUBの事例を見る
ALPHA BETA COFFEE CLUB様の事例です。当社製品『ナラ150幅CD(乱尺)』を採用いただきました。
ナラは明るい黄褐色と落ち着いた木目が特徴で、北欧テイストやナチュラルな空間によく合います。
150mm幅のワイドな板を使うことで、床面がゆったりと広がり、カフェらしい“くつろぎの雰囲気”を演出。
CDグレード(節や色むらを含む)を選ぶことで、カジュアルで親しみやすい印象に仕上がっています!
デザイン・施工:株式会社デコール
cookpad studio 代官山|ナラで温かみのあるスタジオ空間に!

クックパッドが運営する料理スタジオ、cookpad studio 代官山 様には、当社の『ナラFJ(無垢フローリング)』を採用いただきました。
壁や天井は白を基調としつつも、ナラの黄褐色の温かみある色調と、虎斑による独特の木目によって、無機質になりがちなオフィスにナチュラルな表情を与えていますね!
施工会社:株式会社ムラヤマ

上事例のようなスタジオやオフィスでは、毎日多くの人が行き交うため「硬さ」と「耐久性」が必須です。
今回導入いただいたナラは、気乾比重といわれる「木材の硬さ」を表す数値が高く、ヒールでご来店される女性の方が多くいらっしゃる、椅子のキャスターや什器の移動が多いケースでも、床材として多く採用されています。
木材を使っておしゃれに仕上げるには?
樹種を選んだ後、空間をどう仕上げるか。
ここでは、数多くの商業施設に木材を納入してきた経験から、デザイナーに知っておいてほしいコツを2つお伝えします。
1. 木材は「引き算」で使うと空間が締まる!

「木の温もりをふんだんに」と考えて床・壁・天井すべてを木で仕上げると、かえって重苦しい空間になってしまうケースもあります。
木材は多用すればいいわけではなく、「どこまで使い、どこで止めるか」の引き際がデザイナーとしての腕の見せどころ。
一つの目安として、木視率(空間に見える木材の割合)は30〜50%程度に抑えるほうが人にリラックスを与えるとされています。
100%木に囲まれると単調で落ち着かない印象になり、逆に効果が薄れてしまうのですね。たとえば、
- 床と天井を木張りにするなら、壁は白や他素材で抜け感を作る
- 壁に羽目板を張るなら、床は石や塗床でバランスを取る
某有名コーヒーチェーン店の店舗を見ても、床と家具は木ですが壁は白や黒で抜いていたり、大きなガラス窓で木の量を調整している例がほとんどです。
木を「引く」ことで、残した木が映えるのです。
2. 無機物(鉄・ガラスなど)との「足し算」で木を引き立てる!

先ほどの「引き算」の考え方はもちろん、「足す素材」も重要。
木材は温かみのある素材ですが、単体で使うとメリハリに欠けることがあります。そこで効果的なのが、異なる質感との対比です。
『木材+鉄』は定番の組み合わせで、鉄のクールさが木の温もりを引き立てます。
『木材+ガラス』は和モダン建築でも障子とガラスの組み合わせとして古くから使われてきた手法。
『木材+コンクリート』はブルックリン風カフェでよく見られ、インダストリアルな雰囲気と居心地を両立できます。
素材の「温度感」を意識するとわかりやすいかもしれません。
木は「暖」、石・金属・ガラスは「冷」。
冷たい素材が多い空間に木を一点投入すれば温度が上がり、木が多すぎる空間にガラスパーティションを入れれば適度にクールダウンする。
そんなイメージで素材のバランスを調整いただくのがベストです!
まとめ:デザインコンセプトから逆算したフローリング選びを!
商業施設のフローリングは「作りたい空間の印象」から樹種を選ぶのが最適。
デザインイメージがなかなか浮かばない場合も、まずは施設の特徴から逆算した“フローリング選び”から始めていただくと、全体デザインまでスムーズに決まるかと思います。
“天然木ならでは”の機能性を、最大限に活かしたデザインを。

フローリングは『空間体験そのもの』を左右するもの。内装を一層おしゃれに仕立てる天然木フローリング。木材はデザインだけでなく、調湿性や強度、肌触りなど合成素材にはない魅力がたくさん詰まっています。
木材の“ほんの僅かな違い”を知って、納得いただいてから導入いただきたいと考えています。
当社ではご注文前にフローリング商品の「無料サンプル」もご請求いただけますので、樹種選びのご相談から無料サンプル(5点まで)のお取り寄せまで、ぜひお気軽にお問い合わせください。
当社の提供する天然木フローリングの特徴については、ぜひこちらのページもあわせてご覧ください。
この記事を書いた人
Kurumi
2021年入社 / 埼玉県出身 / “他社で断られたデザインを叶える”をモットーに「デザイン×コスト」を踏まえた最適な提案を得意とする。個人で動画制作を行うなどクリエイターとしての一面も。



