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無垢フローリングに「水拭き」って良いの?水への耐久性も踏まえて徹底解説

夏の床のべたつきや子どもの食べこぼしなど、乾拭きだけでは落ちなさそうな汚れが気になるとき、

  • 水拭きしたいけれど、木材に水はNGと聞いたけど…
  • 水拭きの後に乾拭きすれば大丈夫なのでは…?

と、よく迷われる方がいらっしゃいます。「膨張する」「シミになる」という話もありますから、本当にやっていいのか不安になりますよね。

結論からお伝えすると、注意点を守りながら行うのであれば、無垢フローリングでも水拭きは可能です。ただし「どんな床でも同じようにやっていい」というわけではなく、やり方を間違えると取り返しのつかないトラブルになることも。

この記事では、無垢フローリングも取り扱う木材の専門家として、水拭きの是非・正しい手順・やってはいけないNG行為を詳しく解説します!

この記事でわかること
  • 無垢フローリングに水拭きしていい理由・ダメな理由
  • 自分の床が水拭きできるかどうかの簡単な見分け方
  • どうしても水拭きしたいときの正しい3ステップ
  • 水拭きで起こりがちなトラブルとその原因
  • 水拭きが難しい場合の代替メンテナンス方法
  • 商業施設・店舗での水拭きの考え方
この記事を書いた人
Kurumi

2021年入社 / 埼玉県出身 / “他社で断られたデザインを叶える”をモットーに「デザイン×コスト」を踏まえた最適な提案を得意とする。個人で動画制作を行うなどクリエイターとしての一面も。

そもそも:無垢フローリングは「水拭き」していいの?

「無垢フローリングは水拭き禁止」というイメージをお持ちの方も多いですが、「禁止」ではなく「慎重に行う必要がある」というのが正しい考え方です。

原則、木材は水に弱いものですから、当社では乾いた柔らかい布での乾拭きを推奨しています。ただしっかり固く絞った濡れ雑巾であれば、水拭きいただいても大きな問題になるケースは少ないかと思います。

ただし同時に、水分が長時間付着すると「膨張やシミ、変色、割れの原因になる」という点も明確にお伝えしています。やり方次第でフローリングを傷める可能性があるため、「注意点を理解した上で行う」というスタンスが大切になります。

なぜ無垢フローリングと水は相性が悪いのか

木材は細胞内部に水分を取り込みやすい構造を持っています。湿度や水の影響で膨張・収縮を繰り返す性質があり、同じ板でも夏と冬で微妙に寸法が変化するほどです。

「無垢フローリングには調湿効果がある」と言われているのはこれが理由ですが、水分を急激に含むと部分的な膨張差から反りや割れの原因になることがあります。

塗装で表面を覆うと多少は耐水性が増しますが、中身は同じ「木材」です。塗装の種類に関わらず、過度な水濡れには弱いことを覚えておきましょう。

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水拭きで起きがちなトラブル

実際に、無垢フローリングをシートフローリングと同じような感覚で水拭きしてしまうと、以下のようなトラブルが起きることがあります。

  • 水を吸って膨張を起こす
    ⇒行き場を失った床板が持ち上がる・床鳴りが起きる
  • 表面の油分が薄まる
    ⇒水分によってシミが付きやすくなる(オイル仕上げの場合)
  • 劣化した塗膜に水が入り込む
    ⇒白く濁る(白化現象)・塗膜の剥離(ウレタン塗装の場合)

これらのトラブルを防ぐためにも、前提として「基本は乾拭き」「水拭きは最小限」「正しい方法を守る」という事が大切になります。詳しいトラブル事例と対処法については、こちらの記事もあわせてご覧ください。

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ご自宅のフローリングが水拭きできるか確認する方法

水拭きできるかどうかは「フローリングの仕上げ塗装の種類」によって変わります。でも「うちの床がどんな塗装か分からない」という方がほとんどではないでしょうか。

そんなときは、水を1〜2滴垂らしてみるだけで確認できます。

  • すぐに弾いて水玉になる
    ⇒ウレタン系の塗膜がある可能性が高いため、比較的水拭きしやすい(過度な水分はNG)
  • じわじわ染み込んでいく
    ⇒オイル仕上げか、塗膜が薄くなっている状態なので水拭きは慎重に
  • すぐに吸い込まれる
    ⇒無塗装か、塗装がほとんど残っていない状態なので水拭きは避けましょう

この見分け方はあくまで目安ですが、日常の掃除でどう対応すればいいかの判断基準として使用いただけます。

どうしても水拭きしたいときの正しい3ステップ

「汚れがひどくて乾拭きじゃ落ちない」というときのために、無垢フローリングを傷めない水拭きのやり方を解説します。

ステップ1:雑巾を固く絞る(水が滴らない程度まで)

まず第一に、雑巾をしっかり固く絞って水滴が垂れない状態にするのが大前提です。

濡れた雑巾を手でぎゅっと絞り、水が滴らなくなるまで十分に水気を切ります。目安は「雑巾で床を拭いても、拭いた跡に濡れた感じが残らない程度」。水滴が全く落ちなくなるまでしっかりと絞りましょう。

固く絞らず水気を多く含んだ雑巾で拭いてしまうと、フローリングの隙間(目地)から水分が侵入して板材の側面や裏面にまで達してしまいます。「水拭き」とはいえ、“ほぼ乾拭き”に近い程度の水分量を守ることが重要です。

また、広範囲を一度にやろうとせず、2〜3メートル四方の範囲に区切って進めると安全です。水拭きしたらすぐに乾拭き、を一区画ごとに完結させる習慣をつけましょう。

ステップ2:水拭きの直後に乾拭きで水分を除去

水拭きした後は、すぐに乾いた布で床を拭き上げて、残った水分を完全に取り除くことが大切です。

濡れた雑巾で拭いた直後の床には、肉眼では見えなくても薄い水膜が残っています。特にオイル仕上げの場合は水染みが発生しやすいため、水拭き後は即座に乾いた布で床全体を拭き直し、「濡れ感」が完全になくなるまで丁寧に乾拭きしましょう。

「水拭き→乾拭き」をセットで行うことを覚えておいてください。

ステップ3:換気して完全に乾燥させる

乾拭きまで終えたら、部屋の換気を行いましょう。窓を2方向以上開けて風の通り道を作り、床をしっかり乾燥させます。

夏場なら数十分、冬場や梅雨時は1時間程度の換気を目安に、床が完全に乾くまで空気を入れ替えてください。適度に除湿機やエアコンのドライモードを使うのも効果的です。

一手間かかりますが、無垢フローリングの構造上、水分を残したまま放置するのは厳禁です。せっかくの無垢フローリングですから、より丁寧にお手入れしてあげましょう。

絶対にやってはいけないNG行為

水拭き以上に注意が必要なのが、「やってはいけない掃除方法」を知らずにやってしまうケースです。

NG1:大量の水を使う

バケツの水をそのまま使ったり、水が滴るほど濡れたモップで拭いたりするのは絶対に避けてください。木材の内部まで水分が浸透し、膨張・反り・床鳴りの原因になります。

NG2:スチームモップを使う

無垢フローリングにスチームモップをかけるNG行為の写真

高温の蒸気が木材に浸透し、塗装が剥がれたり、木が膨張・変色する原因になります。

「除菌できる」「楽に掃除できる」という理由でスチームモップを利用される方も稀にいらっしゃいますが、無垢フローリングには厳禁です。

NG3:ウェットシート・薬品入りシートを使う

「フローリング用」と書かれたウェットシートでも、中にワックス成分や化学薬品が含まれているものがあり、無垢フローリングの塗装を傷めたり変色の原因になることがあります。

特にオイル仕上げの床には使わないでください。

NG4:強い洗剤を使う

汚れがひどいからといって、強アルカリ性洗剤・酸性洗剤・研磨剤入り洗剤・漂白剤を使ってしまうと、塗装を傷めたり変色の原因になります。

どうしても洗剤を使いたい場合は、台所用の中性洗剤を水で50〜100倍に薄めたものを少量使い、すぐに乾拭きで仕上げてください。

水拭きが難しいときの代替メンテナンス方法

「オイル仕上げで水拭きが心配」「床が古くてどんな塗装か分からない」という場合でも、汚れを落とす方法はあります。

「乾拭き」を徹底する

実は、多くの日常汚れは「乾拭き」だけでかなりきれいになります。

特にマイクロファイバークロスは細かい繊維が汚れをからめ取る力が強く、水を使わなくてもべたつきや皮脂汚れを取り除くことができます。

木目に沿って丁寧に乾拭きする習慣をつけるだけで、水拭きの頻度はかなり減らせます。

薄めた中性洗剤で部分拭き

こぼした食べ物や皮脂汚れなど、乾拭きでは落ちない汚れには、上で紹介したように台所用の中性洗剤を水で50〜100倍に薄めたものを使用する方法もあります。

固く絞った布に少量つけて汚れた部分だけをサッと拭き、すぐに乾拭きで仕上げてください。広範囲に使うのではなく、「ここだけどうしても」という部分的な汚れに使うイメージです。

オイルの塗り直し(オイル仕上げの場合)

オイル仕上げの床は、定期的にオイルを塗り直すことで撥水性が回復します。

「水を垂らすとすぐ染み込む」「表面がカサカサしてきた」と感じたら、オイルメンテナンスのタイミングです。

オイルが十分に入った状態であれば、多少の水拭きでもシミになりにくくなります。逆に言えば、オイルメンテナンスを怠った床は水に弱くなっているので、その状態での水拭きは避けましょう。

日常掃除の全体的な手順や道具の選び方については、こちらの記事で詳しく解説しています。

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【商業施設向け】店舗・オフィスで水拭きが必要な場合は?

店舗やオフィスでは来客が多く床が汚れやすいため、「日常清掃で水拭きをしたい」というご相談をよくいただきます。個人宅とはまた違った商業施設ならではの考え方を解説します。

毎日の水拭きが必要なら「ウレタン塗装」を選択肢に!

日常清掃で水拭きを行う前提なのであれば、できるだけ仕上げ塗装は「ウレタン塗装」を推奨します。

どれだけ気を付けていても雨水や砂が持ち込まれてしまう商業施設では、床の水拭きを含む日常清掃は毎日行うケースも多いですよね。そういった環境にオイル仕上げの無垢フローリングを取り入れてしまうと、汚れや水染みが残りやすく手間が増えてしまいます。

ウレタン塗装の硬い塗膜で保護できれば、防汚性はもちろん、大量の人通りや頻繁な清掃による傷のリスクも軽減することができます。

スタッフ教育で押さえておきたい3つのポイント

床の清掃スタッフへの教育で押さえておきたいポイントは以下の通りです。

  • 水はしっかり拭き上げる(濡れたまま放置しない)
  • 中性洗剤以外の薬剤使用は厳禁
  • 乾拭き用のモップ(雑巾)を必ず用意する

具体的な清掃手順とNG行為はマニュアル化するなどして周知できると、担当が変わっても品質を保てます。

汚れやすいエリアは「床材の使い分け」も検討を

無垢材は本来、乾拭きを前提にしている素材です。汚れやすいエリアに採用すると頻繁な水拭きが必要になり、床の劣化を早めてしまいます。

施設の用途として汚れやすいことが分かっているなら、そのエリアはシートフローリングやタイル等の検討も必要です。

「汚れやすいエリア」と「汚れにくいエリア」で床材を使い分けることで、スタッフの負荷を減らしながら、無垢フローリングの風合いを長く楽しんでいただけます。

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よくある質問(FAQ)

Q1: 水拭きはどのくらいの頻度でしていいの?

普段の掃除は乾拭き(もしくは掃除機など)で十分です。

水拭きは「どうしても汚れが落ちない」というときのみ行うのが理想です。無垢材にとっては水分が付着しないことがなによりも安全ですから、定期的なお手入れとしてではなく、必要なときだけの特別な掃除として位置づけておくことをおすすめします。

Q2: 水拭き後にシミができてしまった場合は?

軽い水ジミなら、乾拭きでしっかり拭きましょう。それでも取れない場合は、中性洗剤を薄めて拭き取り、すぐに乾拭きしてください。

深く染み込んでしまった水ジミはサンドペーパーで研磨する必要がありますが、樹種によって対応が異なるため、自己判断せずに専門業者に問い合わせるのがおすすめです。

Q3: こぼした水が乾いた後にシミが残ってしまいました。どうすれば?

水ジミの原因は、こぼした水をすぐに拭き取らなかったり、濡れた布で拭いたあとに乾拭きしなかったりすることです。

乾拭きで様子を見て、それでも残る場合は中性洗剤を薄めてお試しください。取れない場合は、無理に対処しようとせず専門業者への相談をおすすめします。当社でご購入いただいた方には、メンテナンス業者とのお繋ぎも可能ですのでご安心ください。

まとめ

無垢フローリングの水拭きについて、可否の考え方から正しい手順・代替メンテナンスまでお伝えしてきました。

この記事のポイント

  • 無垢フローリングの水拭きは「禁止」ではなく、注意点を守れば可能
  • 水を垂らして弾くかどうかで、自分の床の状態を確認できる
  • 固く絞る・すぐ乾拭き・換気の3ステップを守ることが大切
  • スチームモップ・ウェットシート・強い洗剤は絶対NG
  • 水拭きが難しい場合は乾拭き徹底・部分拭き・オイルメンテで対応できる
  • 商業施設の日常水拭きならウレタン塗装が適しています。

現在の床の状態に合った方法を選ぶことで、床を傷めることなくきれいな状態を長く保てます。

導入後のメンテナンスもしっかりとご説明しますので、せっかくの無垢フローリングを末長く楽しんでいただけたら幸いです。

この記事を書いた人
Kurumi

2021年入社 / 埼玉県出身 / “他社で断られたデザインを叶える”をモットーに「デザイン×コスト」を踏まえた最適な提案を得意とする。個人で動画制作を行うなどクリエイターとしての一面も。

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