木製内装材の
オネスト・アンド・パートナーズ

blog

ナラ材の特徴は?経年変化や内装材の活用アイデアをご紹介!

そもそも「ナラ材」とは?

ナラはブナ科コナラ属の落葉広葉樹で、日本や中国、ロシアなどが主な原産国です。

また日本(特に北海道産)のナラは、その高い耐久性と耐水性から「ジャパニーズオーク」とも呼ばれ、世界に誇る銘木にもなっているのです。

また写真のように、ナラには「虎斑(とらふ)」と呼ばれる美しい木目があるため、特に無垢材として利用することでよりナチュラルな木材デザインを表現することができます!

木材としての特徴・機能は?

ここからはより具体的に「内装木材」として利用する際の、ナラの特徴を詳しくご紹介します!

特徴1:木目の美しさは無垢材トップクラス!

ナラ材の特徴といえば、まず外せないのが「木目の美しさ」です。

上でも解説しましたが、ナラには虎斑と呼ばれる、まるで虎の毛のような木目があります。

もちろん他の木材にも木目はありますが、この独特の波模様があることで、他の木材よりも目立ちやすく、より天然素材の風合いを感じられます。

Point:木目があるからこそ、色塗装でもナチュラルに!

当社のナラ塗装
 
 
通常木材というのは「木材色に近い塗装」をしなければ、“天然素材の良さ”が薄れてしまいがち。
たとえば派手な色で塗装してしまうと、せっかく天然木材(無垢材)を使っているのに「近づかないと、触ってみないと木材か分からない」というケースも。
その点ナラであれば、虎斑模様がくっきりとしているため、写真のように木材を色塗装しても「ここには木材が使われている!」と感じることができるわけです。

特徴2:耐久性に加え、経年変化も楽しめる!

内装材(特に無垢材)は一度貼ってしまったら簡単に交換ができませんから、木材で内装デザインする際に気をつけたいのが「耐久性」。

ナラは高密度で硬い木材であり、気乾比重(木材密度・硬度)が「0.67※」もあります。つまり他の木材よりも衝撃に強く、傷がつきにくい性質があります。

また時間の経過とともに琥珀色へと変化していく性質もあるため、耐久性も相まって、経年変化まで見越した内装デザインが期待できます!

スギ材の『約2倍』の値(スギ…気乾比重:0.38)

特徴3:インテリアと馴染む“デザイン性”も!

明るい色味をもっているナラだからこそ、どんな内装デザインとも調和しやすい特性もあります。

たとえば、モダンな空間にナラ材を使えば「都会的な雰囲気+安らぎのある空間」をデザインできますし、和室に使っても伝統的な“趣”をさらに深められます。

このように和洋問わず、空間にナチュラルさを演出できるのが特徴なのです。

ナラの経年変化(デザイン面)について

木材には経年変化(風合いの変化)がつきもの。内装材に天然木を使う場合は、木材ごとの経年変化の特徴も踏まえてレイアウトすることが大切です。

また経年変化による色合いは「淡くなる or 濃くなる」の2パターンがありますが、ナラの場合、経年変化による色合いは“濃く”なります。これはナラの中に含まれる成分が酸化することで濃く美しい琥珀色を呈するからです。

つまりナラは時間が経つほど深みが入り“ヴィンテージ感”が増す樹種であり、ナチュラルさと高級感、さらには「耐久性」が高い内装材として非常に人気があります。

一番の要因は「タンニンの酸化」

上でも少し紹介しましたが、ナラには「タンニン」と呼ばれるポリフェノール(渋み成分)が多く含まれています。

タンニンは革小物にも使用されており、よくある『革が育つ』という現象は革に施された“タンニン鞣(なめ)し”が時間経過によって酸化することで起こります。

つまりナラも革と同様にタンニンの酸化によって、ゆっくり時間をかけて経年変化していくわけです。

Point:経年変化は必ず起こる

どんな木材でも経年変化は必ず起こります。
もちろん成分の違いによって「起こりやすい or 起こりにくい」はありますが、時間が経つほどに風合いが増していくのが“木材の良さ”です。しかし内装材として天然木を使用する場合は、
・経年変化をできるだけ抑えたい
・むしろ経年変化させたい(ヴィンテージ感を出したい)
という色々なデザイン要望があると思います。ここからは経年変化をコントロールする方法についても詳しく紹介していきます。

ナラの経年変化のコントロール

経年変化を「起こしたくない」場合

1. 直射日光(紫外線)を避ける

紫外線は木材に含まれる「リグニン」という成分を分解します。これによってナラの風合いが変化してしまうため、直射日光が差し込む窓際などは避けることをお勧めします。

さらに長期間日光にあたることで日焼けも起こってしまいますので注意してください。

2. 「UV塗装 or 無塗装」を選ぶ

▲無塗装ナラ材(床暖房対応複合フローリング)

木材加工(塗装)は大きく分けて「ウレタン塗装」「オイル塗装」「UV塗装」「無塗装」の4タイプがありますが、経年変化を避けるのであれば「UV塗装 or 無塗装」を選択するのが無難です。

というのもオイル塗装は天然オイルでコーティングするため、オイルそのものが酸化して経年変化の味わいが出ます。

またウレタン塗装は薄いプラスチック膜を張るようなコーティング方法なため、木材を保護しキズがつきづらい特反面、木材ではなくウレタン保護膜が黄色くなってしまうことで経年変化のように見えます。(厳密には「木材の経年変化」ではありません)

もちろんすぐに経年変化が起こるわけではありませんが、ナチュラルな風合いを保ち続けたいのであればUV塗装か無塗装を推奨します。

経年変化を「早めたい」場合

「オイル塗装」を選ぶ

経年変化を早めたい・楽しみたいのであれば「オイル塗装」を推奨しています。

オイル塗装は日焼けなどの変色とは違い、天然オイルが酸化することで“味”のあるナチュラルな変化になります。

以下に塗装と経年変化の関係ををまとめました。

経年変化を防ぐ 経年変化を楽しむ 機能性を重視する
  • UV塗装
  • 無塗装
  • オイル塗装
  • ウレタン塗装

ナラであれば塗装での再現も手!

通常木材というのは「木材色に近い塗装」をしなければ、“天然素材の良さ”が薄れてしまいがち。
たとえば派手な色で塗装してしまうと、せっかく天然木を使っているのに「近づかないと、触ってみないと木材か分からない」というケースも。
その点ナラであれば虎斑模様がくっきりとしているため、写真のように木材を色塗装しても木材が使われていることを十分に感じられます。

当社の木材加工は、すべて木工職人が“手作業”で実施!

当社のご提供する加工木材は、すべて木工職人が丁寧に一枚一枚加工塗装しています。

ナチュラル、和風、モダン、ヴィンテージ感など、内装イメージに合うよう、1枚ずつ丁寧にデザインしていますので、まずは「サンプル請求(無料)」でその仕上がりをご確認くださいませ。

>まずはサンプル請求(無料)する

採用前に読みたい|ナラにも注意点・デメリットはある?

どんな木材にも向き/不向きはあるもの。ここからは採用前に見ておきたい、ナラ材の注意点・デメリットについてもお話していきます。

注意点1. 硬い木材のため、複雑な加工には不向き

上でも「硬くて丈夫な木材」と紹介しましたが、ナラはその特性上、たとえば特殊な形への加工・デザインには不向きです。

そのためナラを採用する場合は、木材で複雑なデザインを描くのではなく、あくまで天井や床、壁などにそのまま貼ることでナチュラルさを演出することを推奨します。

注意点2. 他の樹種より“節(ふし)”が出やすい

ナラに発生する節

ナラは広葉樹の一種で、この広葉樹には「節(ふし)」が出やすい傾向にあります。

節はいわゆる木の発育途中に生まれる模様のことで、かつては”無駄な模様”として欠点扱い(低グレード材)とされてきました。

しかし最近は、より自然な風合いを感じられる模様として、あえて「節あり」を選ばれるオーナー様も多くいらっしゃいます。

そのため「節が出やすい」という点ではデメリットではありますが、より「木材感を感じたい!」という方は、あえて“節ありを選ぶ”のも手です。

当社ではどんな雰囲気にも合わせていただけるよう「節あり or 節なし」どちらもご用意しております。まずはデザインイメージをもとにご相談くださいませ!

当社製品(ナラ材)の導入事例

ナラの導入事例(オフィスビル)

▲オフィスビル(ナラ)
ナラの導入事例(アパレルショップ)
▲アパレルショップ(ナララスティック)
ナラの導入事例(オフィス)
▲オフィス(ナラ×着色塗装)

内装材だからこそ「不燃性・耐火性」も重要!

内装をおしゃれにしたいのはもちろんですが、飲食店や宿泊施設などの公共スペースで得に気をつけたいのが火災のリスク。実際に『木材を使って自然な風合いにしたいけど、防火性が…』と、導入を心配される方も多くいらっしゃいます。

当社では、公共スペースにおける火事のリスクを最大限に抑えた「不燃突板(不燃木材※)」を多く取り揃えています。

不燃木材:難燃木材、準不燃木材以上の耐火性を発揮する木材のこと

不燃突板の構造

雰囲気に合ったおしゃれな内装木材はもちろん、木材ならではのデメリットも最大限に抑えた内装材をご提供していますので、ぜひ一度ご相談ください!

当社の手がける「不燃突板」については、こちのページをご覧ください。

関連ページ:『当社の不燃突板について|株式会社オネスト・アンド・パートナーズ

CONTACT US お問い合わせ

天然木練付不燃ボード、フローリング材、造作材など、
内装用木材に関してのご相談は、オネスト・アンド・パートナーズへ。