複合フローリングのおすすめ樹種4選!理想の内装デザインを叶える床材の選定方法をご紹介
「床は複合フローリングを採用する」と方針が固まった案件で、次に決めるのが樹種です。
カタログやサンプル帳を見比べても、施工後の見栄えや数年後の変化まではイメージしづらく、お客様に「なぜこの樹種か」をどう説明するか悩むデザイナー様もいらっしゃると思います。
複合フローリングの色・木目・経年変化といった「見た目」は、表面に貼り合わせた天然木の樹種で決まります。だからこそ、つくりたい空間のイメージから樹種を絞り込むと、選定も提案もまとまりやすくなります。
この記事では、商業施設・オフィスなどにぴったりの複合フローリングの樹種をご紹介します。
この記事を書いた人
Kurumi
2021年入社 / 埼玉県出身 / “他社で断られたデザインを叶える”をモットーに「デザイン×コスト」を踏まえた最適な提案を得意とする。個人で動画制作を行うなどクリエイターとしての一面も。
理想の空間を作る複合フローリングの「樹種選び」
複合フローリングとは、合板などの基材に、天然木の表面材を貼り合わせた床材のことです。
複合フローリングの表面には本物の天然木が使われている為、色や木目の経年変化といった時間とともに変化する風合いは選ぶ樹種によって大きく変わります。
その他どのような空間に仕上げたいのかをイメージしながら樹種を選ぶことがポイントです。
当社の複合フローリングは、天然木を2mm〜4mm程度の厚さに切り出した「挽き板」を、表面材として合板の基材に貼り合わせて製作しています。表面の天然木にしっかりと厚みがあるため、木目の深みや質感も、樹種の持ち味がそのまま活きてくるのが特徴です。
“機能面”は、樹種ではなく「製品仕様」で決まる
一方で、「床暖房に対応しているか」「板の幅や長さはどのくらいか」といった点は、樹種ではなく製品ごとの仕様で決まります。
案件や仕様によって異なりますが、当社では、
①:まずつくりたい空間のイメージに合う樹種を選ぶ
②:「床暖房」や「サイズ」などの条件を決める
という順序でのご検討をおすすめしています。
理想の内装を叶える!複合フローリングのおすすめ樹種4選
ここからは複合フローリングでよく選ばれる4つの樹種をご紹介します。
ナラ:「丈夫さ」と「デザイン性」の両立に最適

ナラは内装デザインの現場で「万能材」とされる定番樹種です。明るい黄褐色と落ち着いた木目が持ち味で、北欧テイストやナチュラルな空間によく馴染みます。
経年変化も美しく、導入直後は黄色がかった白色から薄い褐色ですが、時間が経つにつれて黄金色(飴色)へと変化し、明るさを保ったままレトロな味わいに育っていきます。
またナラは硬い木材でもあり、ヒールで来店されるお客様が多い店舗や、椅子のキャスター・什器の移動が多い空間の床材としても採用されています。そこに複合フローリングならではの「基材による安定性」が加わるため、多くの店舗に導入されています。
- 明るくナチュラルな内装デザインにしたい場合
- ヒールで来店される方が多い店舗(カフェやアパレル店など)
- 物の移動が多い施設(科学館・図書館・商業施設など)
ナラの特徴については、別記事で詳しく解説しています。
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ウォールナット:重厚感・高級感のある空間に最適

高級感のある内装であれば、ウォールナットの複合フローリングがおすすめです。
ウォールナットは深みのある濃い茶色が持ち味で、心材はほとんど黒に近い色合い、辺材は灰白色と、天然木ならではの美しいコントラストがあります。
モダンにもクラシックにもよく合い、高級アパレル店やホテルラウンジのような「上質さを演出したい」空間のほか、オフィスの応接室や会議室でよく採用されています。
またウォールナットは適度な油分を含んでいるため、人が頻繁に触れることで風合いが増し、革製品のように長い年月をかけて味わいを深めていく樹種でもあります。
冒頭でもご紹介した通り、複合フローリングは「挽き板(厚みのある板)」を表面に使用しています。
その為、ウォールナットならではの美しい木目や質感だけでなく、時間とともに変化していく天然木の風合いもお楽しみいただけます。
注意点として、ダークブラウンの床はホコリなどの小さな汚れが目立ちやすい面があります。日々のメンテナンス(清掃)は他の樹種よりも丁寧に行っていただくことを推奨しています。ただし特別なメンテナンスが必要というわけではなく、店舗であれば終業後にサッと掃き掃除をしていただく程度でOKです。
- 重厚感を演出したい店舗(ホテルラウンジ・カーディーラーなど)
- オフィスの応接室・会議室など「高級感」を演出したい空間
- 落ち着いたダークトーンの内装デザイン
ウォールナットの特徴については、別記事でも詳しく解説しています。
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チーク:レトロ・アンティークな内装におすすめ

チークは油分を多く含むため使い込む(時間が経つ)ほど美しさを増していきます。
新品のチーク材は明るい黄金褐色をしていますが、日光や空気に触れることで徐々に色味が変化し、深みのある飴色へと変化していきます。
またチークは比較的硬く、耐久性にも優れた樹種です。
そのためカフェ・古民家風店舗など、レトロかつ什器が多い内装に多く採用いただいています。
- ヴィンテージやアンティーク仕上げにしたい内装
- レトロかつ什器が多い内装(カフェ・古民家風店舗など)
- 店舗の成熟(経年変化)を楽しみたいオーナー様への提案
チークの特徴については、別記事でも詳しく解説しています。
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カバ:空間を明るく・広く見せたい内装に最適

カバは淡い黄色の色味で、空間全体を明るく見せてくれる樹種です。写真からも分かる通り、木目も均一なため上品さや高級感があります。
また、明るい色の床は清潔感だけでなく空間を広く開放的に見せることもできます。
そのためクリニックなど、清潔感はもちろん、広く開放感がある内装にしたい案件にも採用されています。
また複合フローリングであれば床暖への対応も可能ですので、医療施設や商業施設などで「床暖対応のカバ」を採用されるケースもございます。
- クリニックなど「清潔感」や「明るさ」を出したい内装
- 商品を明るく見せたい小売店・ショップ
- 北欧テイスト・ナチュラルモダンな内装デザイン
- 清潔感は重視したいが、毎日頻繁に掃除できない物件
なお、「この4つでは決めきれない」というご要望もあるかと思います。当社では、色味や寸法などのご要望に対して「どうすれば実現できるか」を一緒に考えることを大切にしています。
『叶えたい内装デザインはあるが、どの樹種が最適かわからない』という場合も、ぜひお気軽にご相談ください。
複合フローリング選定で大切なポイント
①:板の幅・グレードはどうするか?

同じ樹種でも、板の幅や長さは製品ごとに異なり、それによって空間の印象も変わってきます。
たとえば写真のような幅広(150mm)の複合フローリングであれば、空間全体に開放感が生まれますし、逆に幅を狭くするほど、カッチリと引き締まった内装に仕上がります。

また節(ふし)や色むらを含む「CDグレード」であれば、天然木ならではのナチュラルさも演出できるため、カジュアルで親しみやすい印象になります。このように同じ樹種であっても、幅やサイズ、グレードによっても空間の印象は大きく変わります。
複合フローリングをご導入いただく際は、樹種だけを起点に決めるのではなく、サイズや仕様まで考慮いただくことを推奨しています。仕様についてもご不明点があればお気軽にご相談ください。
②:床暖房を使う予定はあるか?
複合フローリングの特徴といえば「床暖房」にも対応できることですが、床暖房の上に張れるかどうかは、樹種ではなく「製品の仕様(床暖対応かどうか)」で決まります。
つまり複合フローリングであればどの製品でも対応できるわけではなく、床暖房対応として作られた複合フローリングを選ぶ必要があります。

当社でも床暖房対応の複合フローリングを多数ご用意しており、素足で上がる飲食店やお子さまが集まる施設の案件にも導入いただいています。ご注文いただく際は、写真のように【床暖】と記載があるものをご選択ください。
当社の床暖対応フローリングはこちらからご覧いただけます。
あわせて「無垢フローリングは床暖にできないの?」というご質問もよくいただきます。こちらについては別記事で詳しく解説していますのでぜひご覧ください。
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まとめ:複合フローリングの樹種は「つくりたい空間のイメージ」から選びましょう
複合フローリングの色・木目・経年変化といった見た目は、表面の天然木の樹種で決まります。まずはつくりたい空間のイメージに合う樹種を選び、床暖房やサイズなどの条件も製品の仕様で確認していきましょう。
当社の複合フローリングは、いずれも天然木の挽き板を表面材として貼り合わせており、樹種そのものの美しさを楽しんでいただけます。
今回解説したような、樹種の特徴を知っていただくことも大切ですが、私たち専門家としては木材の“ほんの僅かな違い”を知って、納得いただいてから導入いただきたいと考えています。
そのため当社ではご注文前に内装木材の「無料サンプル」もご請求いただけますので、樹種選びのご相談から無料サンプル(5点まで)のお取り寄せまで、ぜひお気軽にお問い合わせください。
法人向けのお取引が中心のため、個人・施主様はデザイン事務所や工務店を通してサンプルをご依頼くださいますようお願いいたします。
この記事を書いた人
Kurumi
2021年入社 / 埼玉県出身 / “他社で断られたデザインを叶える”をモットーに「デザイン×コスト」を踏まえた最適な提案を得意とする。個人で動画制作を行うなどクリエイターとしての一面も。