床暖房に複合フローリングは使える?店舗・オフィスで選ぶ「床暖房対応」と温度の条件
床暖房が入る店舗やオフィスに、木の床を張りたい。
「複合フローリングなら床暖房でも大丈夫」と聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。
結論からお伝えすると、床暖房のある床には、複合フローリングの中でも「床暖房対応」と書かれた製品を選ぶことが大切です。
すべての複合フローリングが床暖房に対応しているわけではありません。
本記事ではそもそも「床暖対応」とは何か?から導入時の注意点まで詳しく解説していきます。
- 「床暖房対応フローリング」とは何か
- 複合フローリングなら、どれでも床暖房に使えるのか
- 店舗・オフィスの床暖房で使うときの条件と注意点
- 当社の床暖房対応の複合フローリングと採用事例
この記事を書いた人
Kurumi
2021年入社 / 埼玉県出身 / “他社で断られたデザインを叶える”をモットーに「デザイン×コスト」を踏まえた最適な提案を得意とする。個人で動画制作を行うなどクリエイターとしての一面も。
「床暖房対応フローリング」とは?
まず床暖房は、床の下に入っている「暖房設備」のことです。
「床暖房対応フローリング」とは、床暖房が入っている床に張れるように作られたフローリングのことを指します。
つまり床暖房対応フローリングとは、床暖房の設備上にも施工して良い「フローリングの種類」であって、フローリングを替えれば床暖房が使えるようになるというものではない点に注意しましょう。
複合フローリングなら、どれでも床暖房に使える?

まず複合フローリングは、合板などの基材に天然木の挽き板を貼り合わせた床材です。
複数の木材を貼り合わせた構造のため、無垢フローリングに比べて温度や湿度の変化による反りや伸縮が少なく、床暖房のある床にも選ばれることはあります。
ただし冒頭でもお話した通り、複合であれば何でも施工してOKというわけではありません。床暖房上に施工する場合は『床暖対応の複合フローリング』を選ぶ必要があります。
当社でもさまざまな樹種の床暖房対応品をご用意していますが、一部には対応していない製品もあります。床暖房のある床に張る場合は、「床暖房対応」の製品を選んでください。
(当社の床暖房対応品は、商品名に「床暖〇〇」と明記しております。)
無垢フローリングを床暖房上に施工するのはNG?
当社では、無垢フローリングと床暖房の組み合わせを原則として推奨していません。「絶対にダメ」というわけではありませんが「おすすめしない」というスタンスを取っています。
業界では「床暖房対応品であれば問題ない」という声も多いですが、無垢材が本来持つ性質と実際の施工現場の実態を踏まえたとき、自信を持ってお勧めできないというのが正直なところです。
理由はこちらの記事で詳しく解説しています。
無垢フローリングに『床暖』が向かないのはなぜ?“無垢床の特徴”を踏まえて懸念点を解説!
新築やリフォームで無垢フローリングを検討しているとき、床暖房との相性が気になって調べている方は多くいらっしゃると思います。設計士や工務店から「床暖房対応品なら問題ない」と言われたが、本当にそうなのか確認したい、という方もいるかもしれません。 無垢フローリングと床暖房の組み合わせについて「原則として
店舗・オフィスの床暖房でも使える?
当社の床暖房対応の複合フローリングは、オフィスに採用いただいた事例もあります。もちろんお子さまが集まる商業施設や、素足で上がる飲食店にも導入いただけます。
また床暖房対応の製品は、床暖房の設備が入っていない場所でもご使用できます。その為床暖房が入っている場所と入っていない場所で同じ床材を使用することもできますし、場所に応じて床暖房対応製品と非対応製品を使い分けることも可能です。
一部の場所だけに床暖房が入っている場合の床材選びも、工務店や設計事務所を通してご相談ください。
当社の対応品は「表面温度25〜28℃程度」の低温式向け
「床暖房対応」と書かれていても、どんな床暖房でも使えるわけではありません。当社の床暖房対応品は、床の表面温度が25〜28℃程度になる「低温式」の床暖房に対応した製品です。
床暖房を使うときも、床の表面温度が28℃以下になるように運転していただくようにしてください。
採用予定の床暖房がこの温度で使えるかどうかは、床暖房の設備によって変わるため、施工業者様に確認しておくと安心です。
また、床暖房の上にフローリングを張るときは、下に敷く板や接着剤などの施工方法にも決まりがあります。
製品ごとの施工の手引き(施工要領書)に記載していますので、施工業者様とあわせてご確認ください。
床暖房対応の製品でも気をつけたい使い方
床暖房対応の製品であっても、使い方によっては床に負担がかかることがあります。当社では使用する上での注意点として次のことをお願いしています。
- 床の表面温度は28℃以下で使う:温度を上げすぎないように、低温で運転してください。
- 室内の湿度は40〜60%を保つ:加湿器などで湿度を整えてください。(過度な乾燥を防ぐ為)
- 暖房エアコンとの併用は避ける:床暖房と暖房エアコンを一緒に使うと過乾燥になる為避けてください。
- ラグやマットなどを長時間敷いたままにしない:電気カーペットとの併用や、じゅうたん・座布団・布団などの長時間の使用は避けてください。熱がこもって、高温になる為床の表面のひび割れや変色、縮みによる大きな隙間、床鳴りの原因になることがあります。
- 底面の広い家具を置かない:熱がこもりやすくなるため、避けてください。
また、床暖房対応の製品であっても、多少の伸び縮みや割れが起こることがあります。天然木の床材であることを知ったうえで、上の注意点を守って使っていただくことが大切です。
当社の「床暖房対応複合フローリング」の導入事例
ここからは当社の床暖房対応複合フローリングの導入事例を樹種別でご紹介します。



どれも本物の天然木を用いた複合フローリングですので、木材の温かみはもちろん、樹種によって「明るい空間」「落ち着きのある空間」など、特徴がそれぞれ異なると思います。
床暖房は基本、素足で上がる想定の内装に採用されますから、基本的には温かみのあるデザインに仕上げることが多いですが、樹種が違うだけで、これだけ内装イメージも変化するんです。
『内装イメージの7割は床で決まる』といわれるように、床暖対応フローリングを選ぶ際も、性能だけではなく、仕上がりをイメージして樹種を選ぶことも非常に大切になります。
当社では多数の床暖対応フローリングをご用意していますので、お客様からいただいたご要望をもとに「そのデザインを叶えるなら、どの樹種がおすすめか」も一緒に考え、ご提案させていただきます。
『床暖対応にすることだけは決まっている』という案件についても、ぜひ一度ご相談くださいませ。
色や木目は、実物のサンプルで確かめる
床暖房対応の製品の中から候補が決まったら、実物のサンプルで色や木目を確かめてみてください。
写真だけでは分かりにくい木の表情も、手に取るとイメージしやすくなります。
そのため当社ではご注文前に内装木材の「無料サンプル」もご請求いただけますので、樹種選びのご相談から無料サンプル(5点まで)のお取り寄せまで、ぜひお気軽にお問い合わせください。
※法人向けのお取引が中心のため、個人・施主様はデザイン事務所や工務店を通してサンプルをご依頼くださいますようお願いいたします。
まとめ:「床暖房対応」の製品を選び、温度の条件を確かめる
- 「床暖房対応フローリング」は、床暖房が入っている床に張れるように作られた製品
- 複合フローリングでも、すべてが床暖房に対応しているわけではない
- 当社の対応品はオフィスでの採用事例があり、商業施設や飲食店にも導入でき、床の表面温度25〜28℃程度の低温式の床暖房向け
- 採用予定の床暖房がこの温度で使えるかを施工業者様に確認し、使い方の注意も守る
複合フローリングは床暖房のある床にも選ばれることが多い床材ですが、どの製品でも使えるわけではありません。
「床暖房対応」と書かれた製品を選び、温度の条件と使い方の注意を確かめたうえで、店舗やオフィスに木の床を取り入れてみてください。
もし樹種やフローリングのサイズ(幅・長さなど)でお困りでしたらぜひ一度ご相談ください。
この記事を書いた人
Kurumi
2021年入社 / 埼玉県出身 / “他社で断られたデザインを叶える”をモットーに「デザイン×コスト」を踏まえた最適な提案を得意とする。個人で動画制作を行うなどクリエイターとしての一面も。