複合フローリングの幅とは?店舗・オフィスの床で幅が大事な理由と選び方
店舗やオフィスの床に複合フローリングを選んでいると、カタログに「幅90mm」「幅150mm」のような数字が並んでいます。
「幅って何のこと?」「数㎜の違いで、そんなに変わるの?」と感じる方もいるかもしれません。
結論からお伝えすると、幅は板1枚の横の長さのことで、数㎜の違いでも床全体の見え方は大きく変わります。
特に店舗やオフィスのように床が広い空間ほど、その差ははっきり出やすくなります。
- 複合フローリングの「幅」とは何か
- 幅の違いで床の見え方がどれくらい変わるか
- 店舗・オフィスで幅を選ぶときの考え方
- 幅150mmを採用いただいたオフィスの事例
この記事を書いた人
Kurumi
2021年入社 / 埼玉県出身 / “他社で断られたデザインを叶える”をモットーに「デザイン×コスト」を踏まえた最適な提案を得意とする。個人で動画制作を行うなどクリエイターとしての一面も。
複合フローリングの「幅」とは?
複合フローリングは、合板などの基材に天然木の挽き板を貼り合わせた短冊状の板を、何枚も並べて張る床材です。
この板1枚の短い辺を「幅」、長い辺を「長さ」と呼びます。たとえば当社の「床暖 ナラ 150」は、幅150mm・長さ1818mmの細長い板です。

床に張るときは、この板を幅の方向に何枚も並べていきます。
そのため、幅が決まると、床に何枚の板が並ぶか、つまり板と板の境目の線が何本入るかが決まります。よく使われる幅は90mm・120mm・150mmあたりが一般的とされています。
その為当社の複合フローリングでは、主に90mm・120mm・150mmの3つの幅を数多くご用意しています。
幅はそんなに大事?
数㎜の違いが、床全体では大きな差になる!
90mmと150mmの差は60mmです。
板1枚だけを見ると小さな違いですが、床全体で見ると、並ぶ板の枚数が大きく変わります。
(例)使用面積30㎡・長さ909㎜の場合
| 使用面積 | 90mm幅の板 | 150mm幅の板 |
|---|---|---|
| 30㎡ | 約375枚 | 約215枚 |
使用面積が30㎡くらいなら、90mmと150mmで並ぶ枚数が160枚くらい違います。板の枚数が違えば、床に入る境目の線の数も同じだけ違ってきます。
線が減るとゆったり、線が増えるとすっきり見える
幅の広い板を張ると、境目の線が減り、1枚の板に見える木目も大きくなりますし、床全体がゆったりと落ち着いた印象になります。
反対に幅の細い板を張ると、線が多く入り、細かく整った印象になります。この違いは、床全体の雰囲気にもそのまま表れます。
店舗・オフィスの床でも幅は大事?
広い空間ほど差が出やすい
特に店舗やオフィスは、住宅の部屋よりも床が広いことが多い空間です。床が広いほど並ぶ枚数の差も大きくなるため、幅による見え方の違いがはっきり出ます。
一般的に、幅の広い板は、ホテルのロビーや開放的なオフィスなど、面積の広い空間で映えやすいと言われています。
店舗・オフィスでは、次のように考えると選びやすくなります。
- 広いフロアを、ゆったり落ち着いた印象にしたい:120mm・150mmが選択肢になります。オフィスの執務スペースやラウンジ、広い売り場など床面積の大きな空間にも取り入れやすい幅です。
- 区切られた小さな空間や、すっきり整った印象にしたい:90mm前後の幅も選択肢になります。個室の会議室や小さな店舗など比較的コンパクトな空間にも合わせやすい幅です。
同じ建物の中でも、広いフロアには幅広、区切られた部屋には90mm前後、と場所ごとに使い分ける方法もあります。
幅の広い板は反りやすい?
「幅の広い板は反りが心配…」という声もよくいただきます。
木の板は湿度によって伸び縮みする素材なので、幅が広いほどその影響が出やすいことは確かです。
しかし複合フローリングは、複数の木材を貼り合わせた構造のため、無垢フローリングに比べて温度や湿度の変化による反りや伸縮がそもそも少ない床材です。
そのため、120mmや150mmといった幅の広い板を選んでいただいても、反りや伸縮を心配いただく必要はほとんどないとお考えいただいて問題ありません。
幅150mmを採用いただいたオフィスの事例
ここからは、当社の複合フローリングを幅150mmで張ったオフィスの事例をご紹介します。床暖房対応の製品を採用いただいています。
ウォールナットのオフィス

オフィスに、ウォールナットの幅150mm(採用製品:床暖 ウォールナット 150)を採用いただいた事例です。
濃い茶色のウォールナットを線の少ない幅広の板で張ると、床全体が落ち着いた一つの面のように見えやすくなります。
チークのオフィス

オフィスに、チークの幅150mm(採用製品:床暖 チーク 150)を採用いただいた事例です。
チークは黄金色がかった茶色が特徴の樹種で、幅の広い板で張ると、その色合いが床全体に広がります。
同じ150mmでも、木の種類によって空間の雰囲気は変わります。幅とあわせて、どの木を選ぶかも一緒に考えてみてください。
色や木目は、実物のサンプルで確かめる
幅による見え方は事例写真でイメージできますが、木の色や木目の出方は、写真だけでは伝わりにくいものです。
気になる製品が見つかったら、実物のサンプルを取り寄せて、張る予定の空間に近い明るさの中で見てみてください。
当社ではご注文前に内装木材の「無料サンプル」もご請求いただけますので、樹種選びのご相談から無料サンプル(5点まで)のお取り寄せまで、ぜひお気軽にお問い合わせください。
※法人向けのお取引が中心のため、個人・施主様はデザイン事務所や工務店を通してサンプルをご依頼くださいますようお願いいたします。
まとめ:幅は数㎜の違いでも、床が広いほど見え方が変わる
- フローリングの幅は、板1枚の短い辺の長さのこと
- 90mmと150mmでは、同じ広さの空間でも使用枚数の差で床の見え方が変わる
- 店舗やオフィスは床が広いぶん、幅による違いが出やすい
- 広いフロアをゆったり見せたいなら120mm・150mm、区切られた小さな空間なら90mm前後がおすすめ!
フローリングの幅は、数字だけを見ると小さな違いに思えます。
ですが床全体で見ると、並ぶ板の枚数が変わり、空間の印象まで変わってきます。
張る空間の広さと、つくりたい雰囲気に合わせて、幅を選んでみてください。
この記事を書いた人
Kurumi
2021年入社 / 埼玉県出身 / “他社で断られたデザインを叶える”をモットーに「デザイン×コスト」を踏まえた最適な提案を得意とする。個人で動画制作を行うなどクリエイターとしての一面も。